「大学生のひきこもり」について

大学生のひきこもりでは、他の世代とは違う悩みも多く抱えてしまいがちです。

 

一般的にひきこもり状態からの脱出の形として、就労や職業訓練といった選択肢が挙げられることが多いですが、大学生にはそれら前にもう一つ、卒業というハードルがあります。

 

就労支援主体の支援機関を訪ねても、卒業への助言やサポートまではなかなか受けられませんし、不登校支援機関やフリースクール等は、一般的に小中高までの児童、生徒を対象としており、大学生への支援は多くありません。

 

大学の相談窓口で自分の抱える困難にマッチした支援が提供されていない場合もあります。

 

時には努力不足だと指弾されたり、やる気や覚悟が足りないなどと 発破をかけられてしまったり....

 

親切心から「将来のためにも、早めに復帰した方がいいよ」などと諭されても、かえって自分を責めてしまう当事者の方は多いのではないでしょうか。

 

萎縮や焦りは、一層出口を見えにくくしてしまいます。

 

一方、学校から遠ざかっている間、同級生や親しい人の進級や卒業により、周囲のメンバーが変わってしまうことも、辛い経験です。

周りが知らない人ばかりだと、戸惑いや心細さを感じてしまいます。

 

「自分ひとりだけが置いていかれている」という感覚にとらわれてしまい、どうしたら良いのか分からない混迷と不安だけが膨らみます。

 

この先、履修や科目選択、実習、インターン、そして就職活動はどうすればいいのか、何から始めたら良いのか、分からない....

 

その上研究室に入ったり、卒論を書いたり、先に見え隠れする課題はどれも到底実現困難に思えてしまう....

 

 

横浜フリーキャンパスでは、大学生のひきこもり特有の悩みを少しでも軽減できるよう、居場所活動を行っています。

 

上述したような悩みも、一つ一つを考えれば、実は解決困難なものばかりではありませんし、必ずしも全て克服しなければならないというわけでもありません。

 

体験談を聞いたり、正しいやり方を知ったりすることで、容易に解決することも少なくありません。

 

しかし、ひきこもり状態の中で終わりの見えない自問自答が続くうちに、どれから解決したらいいのか、分からなくなっていまうことも多いです。

 

ひきこもりや休学が長引くうちに、「もう、手遅れだ....」と思ってしまい、解決する気力が湧いてこないこともあります。

(本当はそんなことはないのですが....)

 

横浜フリーキャンパスでは、落ち着いて過ごせる居場所をご用意しています。

 

現在は概ね月に1回、夕方から夜にかけて、静かな和室を借りています。

 

同じような悩みを抱える参加者や、同様の状況を経験したスタッフと話すことで、ほっとできることがあるかもしれません。

 

「この悩みを抱えているのは、自分だけではなかった」と思えることで、過剰な自責や焦燥感が少し緩むと、悩みや課題を冷静に捉え直せたり、解決に向けて動く力が湧いたりします。

 

あっけなく解決したり、実は悩むまでもないことだったと気づいたりもします。

 

学校でも自宅でもない、第三のスペースで、少しのんびりしてみませんか?

 

 

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